2010年5月3日月曜日

LED基板制作

今日は妻子はスクールのミーティングに行った。
私は早速昨日届いた基板の感光処理を始めた。

というわけで
今日はおとといの失敗を取り返すべく奮闘記、その結果は-

まず、感光基板を買う
パターンを作って
紫外線ランプを用意し基板にパターンを乗せて感光させる
それから現像液を用意して現像し、
次にエッチング液を温めてプラスチックのバットに入れておき
エッチングをしておしまい。
と説明書に書いてあって、その通りやればいいはずだが。

何せはじめてやるのだから、
紫外線ランプというのがどう言うものか見当もつかない。
スタンドランプでいいと書いてあるが、
電気屋に行くとスタンドのランプの形が曲がりくねっていて
説明書のような普通の蛍光灯が入らない。
紫外線ランプはケミカルランプ10Wがいいと書いてあるが
そんなもの手近な電気屋では見当たらない。
考えた末、昔ながらの蛍光灯器具とケミカルランプを通販で頼んだ。

それで届いた段ボール箱に器具をひもで縛ってランプを付けた。
とりあえず、紫外線感光ボックスと名付けておくことにしよう。

KANKOKIBAN.jpg
写真は紫外線感光ボックスとその他の機材

さて、次に照射時間だが8分から10分と書いてある。
8分でいいのか10分がいいのかよくわからない。

買ってきた感光基板を出してみてもどちらが表かわからない。
片方は少し青みががっているような気もするが、
反対側もなんとなくそれらしい。
袋を見てもどちらが表か何も書いていない。
間違えてやったら無駄になってしまうじゃないか。
とぼやきながら青っぽく見えるほうを上にして
その上に紫外線感光ボックスを伏せておいた。
太陽光や蛍光灯の下でやらないようにと書いてあるが、
太陽はともかく、蛍光灯がないと暗いし、ほかに明かりもない。
これは無視することにしよう。

しばらくしてタイマーをセットするのを忘れていることに気付いた。
げっ、何分やったかわからない。
ええい、あと7分ぐらいでいいかと思ってタイマーをセットした。

タイマーが鳴ったので取り出してみたが、
なんとなくぼんやりとパターンが浮かんでいるような気もするが、不安もよぎる。

ここで、基板に所々ひどい汚れを発見!
これは何だ。拭いても取れない。最初からあったのか、途中でつけちゃったか??
焦ってシンナーで拭いたら感光したところが消えてしまった。

さらに焦る。

仕方ないのであきらめて20℃に温めておいた
現像液のバットにそのまま入れるとパターンが見えてきた。

それでバットを揺らしてみたら、お、くっきりしてきた。

1,2分でいいと書いてあるが計っていなかったので3分ぐらいやってしまった。
とりあえず現像液は捨てていいと書いてあったので流しに捨てた。

次はいよいよエッチングだ。
このエッチング液は30℃から40℃にしろ、と書いてある。
どうやって40℃という温度にするかが問題だ。
エッチング液は金属を溶かすと書いてあるから
やかんやなべで沸かすわけにはいかない。
湯煎をしても出すとすぐに冷めてくる。
昔、旅行に行くとき持っていった、カップに突っ込んで沸かす器具を探したがどこにもなかった。それで、熱帯魚を飼っていたとき使った定温機(?)を取り出して入れてみたが液の量が少ないためかすぐ切れてしまった。

仕方ないのでとりあえず湯煎で温めてエッチングを始めた。
おお、洗剤のコマーシャルみたいなふあふあしたものが浮いてきた。
やったー
調子に乗ってばしゃばしゃ揺らしていたら、流しにこぼしてしまった。

前にやった時もかき混ぜる棒を流しに置いておいたらくっきりあとがついて
女房に何をやったと責められてしまった。
今後は流しではやらないことと宣告されていたが、
現実には水やコンロを使うためどうしても流しでやらざるを得ない。
女房の留守にこそこそやっているのに、こぼしたら何を言われるかわからない。

汚さないように気をつけながら
途中でバットからガラス瓶に戻してまた湯煎をして続けた。

だんだんパターンがきれいに出てきた。
やった、できた。

でもシンナーで拭いたところがかすれている。
うーん、シンナーを使ってはいけない問うことが教訓になった。(当り前か)

それからエッチング液を瓶に戻し、後で廃液処理しよう。
で、バットについた液はどうすればいいのだ。
温度計についた液は?
全部瓶に戻すことはできないけど、
バットにへばりついているエッチング液をそのままにはしておけない。
しばらく考えて、水を一杯入れて下水に流して
さらにジャンジャン水を流した。

今作っている基板はLEDの照明器具だ。
なんでLEDかといえば今はやりだが、ECOのためだ。
そのECOの為に廃液を下水に流してそっちのECOはどうなると
内心チクリと痛むが、無視することにしよう。

ここまで完成したが、次はカッティングと穴あけ。

サイズの都合で1枚に7枚ぐらい並んでいるので切り分けないといけない。
アクリルカッターを使って切り始めたがどうもうまく切れない。
カッターの刃を取り換えたらしゃらしゃら切れた。
ケチってはいけないという教訓。(教訓が多い)

次は穴あけで前回は1ミリの刃を使ったら大きすぎたので
今回は0.8ミリの刃を使った。
こちらは順調にあいていったが、
どうもうまく真ん中に行かない。少しずれる。
気になるが部品の足が曲がるから気にしないことにしよう。

と調子に乗って空けていたら、ぱきっと折れた。
キャー、2本で530円もするから275円一瞬にしてパーだ。
でも、考えてみると基板を何枚も失敗していて
すでに何千円も損しているからまーいいか。(よかない)

折れやすくして、たくさん買わせる陰謀じゃないかと
毒づきながらようやく128個の穴を空け終えた。
これを100枚ぐらいやらないといけないと思うと気が遠くなってきた。

そこで説明書に感光剤の除去という文字に気がついた。
アルコールで拭けと書いてあるがアルコールなんか家にない。
代わりにシンナーがあるのでそれで拭いたら無事拭けた。
アルコールはないけどシンナーがあるうちって何なんだ。

まだあった。基板用のフラックスを塗布しろと書いてある。
昔、何のために使うかわからないまま買って置いてあったフラックスをつける。

KIBAN.jpg
これがエッチングした基板。これから穴をあけて切り出しする。

ちょうど女房からこれから帰るという電話があった。
台所をきれいに片づけて、紫外線感光ボックスにみんな押しこんで、
とりあえずここまでで今日のところはおしまい。

でも多分、女房が何か見つけて、文句を言うんだろうな。
くわばらくわばら

次ははんだごてです。こうご期待。 (誰も期待してないって)

0 件のコメント:

コメントを投稿